はじめてのドバイ不動産。
ゼロから、この1ページで。

「ドバイの不動産が良いらしい」と聞いたけれど、何から調べればいいか分からない——そんな方のためのページです。上から順に読むだけで、仕組み・お金・買い方・リスクまで全体像がつかめます。

⏱ 読み切り 約20分 🔰 前提知識ゼロでOK 📱 スマホ対応 📊 政府公開データにもとづく
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なぜ、世界のお金がドバイに集まるのかまずは「どんな街なのか」から。ここが腹落ちすると、あとの話が全部つながります。

ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国のひとつ。石油の街と思われがちですが、実はドバイのGDPに占める石油の割合はごくわずかで、貿易・金融・観光・不動産で成り立つ商業都市です。不動産市場を理解するうえで大事なポイントは3つだけです。

📈人が増え続けている 209万人 → 403万人

ドバイの人口は2012年から2025年までで約1.9倍。世界中から働く人・起業家・富裕層が移り住み続けています。人が増える街では、住まいの需要が増え続けます。これが家賃と価格を支える土台です。

🪙税金がとても軽い 個人の所得税 0%

UAEには個人の所得税・住民税・相続税がありません。不動産も、保有しているだけでかかる税金(固定資産税のようなもの)がゼロ。家賃収入にもUAE側では課税されません(日本側の税金は第7章で説明します)。

🌍世界の「真ん中」にある 8時間圏に世界人口の約2/3

ヨーロッパ・アジア・アフリカの中間に位置し、世界最大級の国際空港を持つハブ都市。英語が通じ、治安が良く、外国人が人口の大半という、外国人にとって暮らしやすい条件がそろっています。

人口の伸びは、グラフで見るのがいちばん早いです。

2012年209万人
2016年266万人
2020年341万人
2025年403万人

出典:ドバイ統計センター。政府は2040年までに人口580万人(都市計画上は昼間人口780万人)を目標に掲げ、住宅・交通・緑地の整備計画「Dubai 2040」を進めています。

✅ 第1章の要点 「人が増え続ける」×「税金が軽い」×「世界のハブ」。この3つがそろっているのがドバイ市場の強みです。逆に言うと、人口流入が止まるとき・供給が増えすぎるときが弱点になります(第6章で正直に説明します)。
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単位とお金の言葉に慣れようつまずきの9割はここ。「AED」と「sqft」さえ分かれば、あとは日本の感覚で読めます。

ドバイの物件情報は AED(ディルハム)sqft(平方フィート) で書かれています。最初に「変換の感覚」だけ持ってしまいましょう。

💴AED(ディルハム)= UAEのお金

1 AED ≈ 44。AEDは米ドルに固定(1USD=3.6725AED)されているので、値動きは「ほぼドル」と考えてOK。円安になるとドバイの物件は円建てで高くなります。

📐sqft(スクエアフィート)= 広さ

1 sqft ≈ 0.093㎡。ざっくり「10で割ると㎡」と覚えれば十分です。750sqftなら約70㎡ ——日本の感覚だと、ゆったりした1LDKです。

🔑フリーホールド= 外国人が買える区域

ドバイでは指定されたエリアなら外国人でも完全な所有権(土地・建物を自分名義で登記)を持てます。このサイトで紹介しているエリアは基本的にすべてフリーホールドです。

物件のイメージ価格の目安円に直すと
スタジオ(ワンルーム・40〜50㎡)40〜60万 AED約1,800〜2,700万円
1ベッドルーム(70㎡前後)80〜150万 AED約3,500〜6,600万円
2ベッドルーム(110㎡前後)150〜300万 AED約6,600万〜1.3億円
ゴールデンビザの基準額200万 AED〜約8,800万円〜

※ 1AED=44円で概算。エリアによって大きく変わります(同じ1BRでも郊外なら60万AED、パーム・ジュメイラなら300万AED超)。

実際に手を動かすと一気に感覚がつかめます。数字を入れてみてください。

✅ 第2章の要点 AEDは「×44で円」、sqftは「÷10で㎡」。この2つだけ覚えれば、ドバイの物件広告は読めます。分からない言葉が出てきたら、各ページ上部の「📖 用語集」ボタンでいつでも調べられます。
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お金の流れをぜんぶ見る買うとき・持っている間・売るとき。かかるお金と入ってくるお金を1枚に。

不動産投資のお金の流れは3つの場面に分けると簡単です。①買うとき(入口)、②持っている間(運用中)、③売るとき(出口)。ドバイの特徴は「入口にコストが集中し、保有中は軽い」ことです。

① 買うとき:まず「プライマリー/セカンダリー」を理解する

ここで、いちばん混同されやすい言葉を整理します。プライマリー/セカンダリー「誰から買うか」の区別です。プライマリー=デベロッパー(開発会社)から直接買う。セカンダリー=いまの所有者から買い取る。それだけです。一方、オフプラン(建設中)か完成済みかは「建物の状態」の区別で、実はこれとは別の軸。よく「プライマリー=オフプラン」と説明されますが、正確には組み合わせが4通りあります。

⭐ いちばん多い形
🏗️ プライマリー=デベロッパーから🚧 建設中(オフプラン)
建設中の新築を、デベロッパーから予約して買う

頭金10〜20%+分割払いで、完成前の価格で新築を押さえる形。仲介手数料はゼロ。ドバイの住宅取引の過半がこれ。

🔑 セカンダリー=いまの所有者から🚧 建設中(オフプラン)
建設中の「契約」を、前の買主から引き継いで買う(契約転売)

前の買主のOqood(仮登記)契約を譲り受ける形。デベロッパーの承認(NOC)が必要で、代金の一定割合が支払い済みであることが条件になるのが一般的。

🏗️ プライマリー=デベロッパーから🏢 完成済み
完成した新築を、デベロッパーの在庫から直接買う

現物を見てから買えて、仲介手数料もゼロ。ただし人気プロジェクトは完成前に売り切れることが多く、選択肢は限られます。

🏠 中古の定番
🔑 セカンダリー=いまの所有者から🏢 完成済み
完成物件を、いまの所有者から仲介経由で買う

内見してから買えて、すぐ家賃が入る形。仲介会社(手数料2%+VAT)を通し、売主がNOCを取って名義変更します。

実際の取引は左上(プライマリー×オフプラン)と右下(セカンダリー×完成物件)が圧倒的多数です。だから世間では「プライマリー=オフプラン」のように語られがち、というわけです。このページでも、以下「プライマリー」は主に左上、「セカンダリー」は主に右下の形を指して説明します。

では、諸費用はいくら? ― 「誰から買うか」で変わる(約4〜5% / 約6〜7%)

入口の諸費用を決めるのは、主に「誰から買うか」のほうです。デベロッパーから直接なら仲介手数料がなく安く、いまの所有者からなら仲介手数料などが乗ります。下の2枚で「実際にいくらかかるか」を見てください(例はすべて100万AED=約4,400万円の物件の場合)。

🏗️ プライマリー(デベロッパーから直接)
約4〜5%100万AEDの物件なら
約4〜5万AED(約180〜220万円)
DLD登録料(登記費用)4%=4万AED(約180万円)。Oqood=仮登記として政府に払う
Oqood登録・事務手数料0.5〜1%=5千〜1万AED(約22〜44万円)
仲介手数料0(ゼロ)デベロッパーから直接買うので不要。売主側のNOC費用も不要
🔑 セカンダリー(いまの所有者から・仲介経由)
約6〜7%100万AEDの物件なら
約6〜7万AED(約260〜310万円)
DLD登録料(登記費用)4%=4万AED(約180万円)。政府に払う名義変更の費用
仲介手数料(必ずかかる)2%+VAT=約2.1万AED(約92万円)
NOC・登記事務・トラスティ0.5〜1.5%=5千〜最大1.5万AED(約22〜66万円)
+小切手発行代行(海外からの購入時)約1%残代金はマネージャーズチェック(銀行保証の小切手)払いが慣行。UAEに口座がない場合、エスクロー代行業者に発行を依頼する手数料

プライマリーは、銀行送金のほかカード払いにほぼすべてのデベロッパーが対応しています(Visa・Mastercardは問題なし。American Expressは非対応が多め)。仮想通貨(暗号資産)対応のデベロッパーもあり、海外から支払いやすいのも特徴です。セカンダリーの水準は、日本の不動産取得税・登録免許税・仲介手数料の合計とだいたい同じで「特別高い」わけではありません。ローンを使う場合は、どちらの買い方でもモーゲージ登録0.25%+事務費が上乗せされます。

② 持っている間:家賃から「見えない経費」が引かれる

ここが初心者がいちばん誤解しやすいところです。広告の「利回り8%」は経費を引く前(表面利回り)の数字。実際に手元に残るのは、ここからサービスチャージなどを引いた実質利回りです。当サイトの実データでは、市場平均で表面5.2%→実質3.65%になります。

表面利回り5.2%
− サービスチャージ−約1.0%
− 管理会社・空室など−約0.6%
実質利回り(手取り)3.65%

サービスチャージは共用部(プール・ジム・警備・清掃)の維持費で、広さに応じて毎年かかります(年間 AED 10〜30/sqft が目安。豪華な物件ほど高い)。管理会社に賃貸運営を任せると家賃の5〜8%。それでも、保有中の税金がゼロなので、トータルの経費率は日本の賃貸経営と比べて重くはありません。

③ 売るとき:UAE側の税金はゼロ

売却時は、デベロッパーからNOC(未払いがないことの証明)を取り、DLDで名義変更します。売却益にUAE側の税金はかかりませんが、売主側にも仲介手数料2%+VAT・NOC費用など約2〜3%の出口コストがかかります。入口(約4〜5%/6〜7%)と合わせた往復コストは最低7〜10%——この分を値上がりと家賃が超えて、初めてプラスです。買主側は新たにDLD登録料4%を払う仕組みです。値上がり益(キャピタルゲイン)と家賃収入(インカムゲイン)のどちらを狙うかで、選ぶエリアも変わります。実際の「貸し方」「売り方」の手順は、第5章で説明します。

✅ 第3章の要点 入口はプライマリー(オフプラン直販)で+4〜5%、セカンダリー(完成物件)で+6〜7%、保有中は表面利回り−1.5%前後が実質、出口はUAE側非課税。「広告の利回り」ではなく「実質利回り」で判断する——これが身につけば、もう初心者ではありません。
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買い方の流れ ― 10ステッププライマリー(オフプラン)とセカンダリー(完成物件)で手順が少し違います。あなたに近いほうをどうぞ。

第3章で見た4通りのうち、実際に圧倒的に多い2つの形——プライマリー×オフプランセカンダリー×完成物件——の手順を説明します。プライマリー(オフプラン直販)は、頭金10〜20%+分割払いで買え、完成前の価格で新築を押さえられるのが特徴で、仲介手数料も原則かかりません。近年のドバイでは住宅取引の過半がオフプランと報告されており、値上がり益を狙う投資家に広く選ばれています。200万AED以上の物件なら、頭金を払って登記した段階でゴールデンビザ(10年)の申請対象になるのも近年の改定ポイントです(第7章)。そのかわり完成までは家賃が入らず、遅延のリスクもあります(第6章)。セカンダリー(完成物件)は、現物を見て買えて、引渡し後すぐ家賃が入ります。どちらが合うかは、目的と資金計画次第——値上がり重視・手元資金を分散したい方はプライマリー、今すぐ家賃収入がほしい方はセカンダリー、という整理が出発点です。

🧭 まず考える(ステップ1〜3)
目的を決める最重要
「家賃収入がほしい」のか「値上がり益を狙う」のか「ビザがほしい」のか。目的でエリアも物件も変わります。迷ったら投資診断(9問・3分)が便利です。
予算と支払計画を決める
頭金10〜20%+完成までの分割払い(ペイメントプラン)+諸費用約4〜5%。大切なのは「今払える額」ではなく完成までの支払スケジュール全体に無理がないこと。引渡しが遅れても困らない余裕を持たせます。
エリアを絞る
値上がり重視なら再開発・新駅の周辺が候補。同じ時期に完成・引渡しが集中するエリアは家賃が緩みやすいので、検討エリアの供給予定もセットで確認します(未来3D・プロジェクト検索)。
🔍 探す(ステップ4〜5)
デベロッパーとプロジェクトを選ぶ
ここがプライマリーの最重要ポイント。引渡し実績の多いデベロッパーか、プロジェクトがRERAに登録されエスクロー口座があるかを確認します。開発業者ガイドに主要16社の比較があります。
ショールーム・資料の確認
現地ならショールーム、遠隔ならオンライン商談が一般的。デベロッパーの資料(セールスオファー)はAI分析ツールに読み込ませると、価格・支払条件を自動で整理できます。同じ棟でも階・向きで価格が違うので複数ユニットを比較。
✍️ 契約とお金(ステップ6〜8)
申込(EOI/Booking Form)・手付金
買う意思が固まったら申込フォームにサインし、申込金・頭金の一部(5〜10%程度)を払います。支払先は必ずエスクロー口座(法律で義務づけられた保全口座)。デベロッパーの一般口座への振込は要注意です。支払方法は銀行送金のほか、カード払いはほぼすべてのデベロッパーが対応しています(Visa・Mastercardは問題なし。American Expressは非対応が多め)。仮想通貨(暗号資産)に対応するデベロッパーもあります。
売買契約(SPA)
正式な売買契約書。なお頭金の支払いは、SPAやOqood登記を待たずに申込の段階から始まるのが一般的です(最新プロジェクトでは特に)。英語ですが、金額・支払スケジュール・引渡し予定日・遅延時の扱いの4点は必ず自分の目で確認(日本語の説明を受けましょう)。
Oqood(仮登記)→ 分割払いが続く
DLD登録料4%を払い、建設中物件の登記簿Oqoodに買主として登録されます。以後も工事の進捗に応じて分割払い。200万AED以上なら、この時点でゴールデンビザの申請対象になります(2026年2月改定)。
🔑 自分のものにする(ステップ9〜10)
完成 → 残金精算 → スナッギング
完成通知が来たら、残金・引渡し費用を精算します。スナッギング(不具合チェック)は残金精算とほぼ同時か、その後に行い、見つかった不具合の補修をデベロッパーに依頼します。遠隔の場合は専門業者への代行依頼が一般的です。
タイトルディード発行 → 賃貸に出す
Oqoodから本登記に切り替わり、権利証(タイトルディード)が発行されたら正式にあなたの物件です。なお引渡し後はタイトルディード発行前でも、Oqoodのまま賃貸に出せます。ポストハンドオーバー(引渡し後も分割払いが続くプラン)の場合は、完済までタイトルディードは発行されず、Oqoodのまま運用する形になります。管理会社に賃貸運営を委託し、賃貸契約をEjari(政府システム)に登録すると家賃が入り始めます。

主要デベロッパー早見 ― 「政府系」と「民間」で見る

デベロッパーは大きく2種類に分かれます。政府系は土地を政府から直接確保して一等地を大規模開発し、完工リスクが最も低いかわりに価格はプレミアム——「守り」の資産形成向き民間は価格が手頃で支払プランが柔軟、着工から引渡しまでが速いかわりに会社ごとの実績差が大きい——「攻め」の利回り・値上がり狙い向き。なお2026年には、Nakheel・Meydan・Meraasを束ねるDubai HoldingがEmaarの筆頭株主(29.73%)にもなり、ドバイの政府系は実質的に一本化されました。

🏙️Emaar(エマール)|政府系・上場

ドバイ不動産の「基準」。2025年の販売額は全デベロッパー首位(約658億AED)、納期遵守率も約92%と最高水準で、中古市場の取引量が最も厚く出口が読みやすい。初めての海外不動産・長期保有の定番です。ダウンタウン/マリーナ/ドバイ・ヒルズ/クリーク・ハーバー。

🏝️Nakheel・Meraas(Dubai Holding系)|政府系

パーム・ジュメイラを造ったNakheelと、City Walk・Bluewatersなど都市型のMeraas。希少立地で価格が落ちにくく、資産保全+別荘利用向き。パーム・ジェベル・アリやドバイ・アイランズなど大型案件を再始動中です。

🛫wasl/Dubai South/Expo City|政府系

知名度は低いものの、政府系ならではの立地と安定性を持つ3社。特にDubai Southは空港拡張とメトロ延伸が価格ドライバーで、入居価格が低く将来の伸びしろを仕込む中長期投資に向きます。

💎DAMAC(ダマック)|民間

民間最大(2025年約359億AED)。Versace・Cavalliなどブランドコラボと大型コミュニティが武器で、支払プランも柔軟。同一コミュニティ内に類似ユニットが多く売却時は競合しやすいため、棟・階・ビューの選定が特に重要です。

🧱Sobha(ソブハ)|民間

設計から施工・家具まで内製する品質のベンチマーク。納期遵守率約90%は民間で最高水準。品質分のプレミアムが価格に乗るため利回り%は控えめで、値上がり+品質重視の長期保有向きです。

Binghatti(ビンガッティ)|民間

中価格帯の主役。着工から引渡しまでが速く、200万AED以下の中古売買件数はトップクラスで出口を作りやすい。供給ペースが速いぶん、JVCなど供給集中エリアでは賃料の頭打ちに注意。

🎨Ellington(エリントン)|民間・ブティック

デザイン特化で戸数を絞るタイプ。入居率約96%・賃料は周辺より15〜20%高く、空室リスクを抑えたい人向き。供給が少なく、希望の間取りが出るタイミングは限られます。

🔨Imtiaz(イムティアズ)|民間・新興

建設会社が母体で、前倒し引渡しの実績を積み上げ中。家具付き中心で引渡し後すぐ賃貸に出せます。デベロッパーとしての歴史は浅いので、実績のあるシリーズを選ぶのが無難です。

🏛️Aldar・Modon|アブダビの政府系

アブダビで買うなら、ヤス島・サディヤット島のAldarと、フダイリヤット島を開発するModonの政府系2社が中心。アブダビは政府系の存在感がドバイ以上に大きい市場です。

選び方は「どこが一番良いか」ではなく「目的に合うか」で。資産を守りたいなら Emaar・Nakheel・Sobha(中古市場が厚く現金化しやすい)、利回りを取りたいなら Binghatti・Imtiaz・Ellington(取得価格を抑えて稼働まで速い)、将来の値上がり狙いなら Dubai South・ドバイ・アイランズ・パーム・ジェベル・アリなど、公表済みインフラ計画に紐づくエリア——という整理が出発点です。

どの会社でも、契約前の確認は同じ4点です——①エスクロー口座がDLD登録か(SPAとDLDサイトの両方で照合)②転売(NOC)条件(支払比率の下限・費用は会社ごとに違う)③サービスチャージ水準 ④同一コミュニティ内の類似ユニット数(出口の競合)。数字は各社公表値・第三者集計に基づく2026年8月時点の目安です。全16社の詳しい比較は開発業者ガイドへ。

✅ 第4章の要点 プライマリーは「実績あるデベロッパー」「エスクロー口座」「SPAの4点確認」、セカンダリーは「免許ある仲介」「NOC」「タイトルディード」を押さえれば大きくは外しません。日本より書類は少なく、登記は当日その場で完了します。
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買ったあとの話 ― 運用とリセール家賃をどう受け取り、最後にどう売るか。「出口」まで見えて、はじめて全体像です。

第3章では「持っている間」「売るとき」のお金の金額を見ました。この章では、その実際のやり方を説明します。先に結論を言うと——運用はほぼすべて管理会社に任せられ、日本にいながら完結します。そして売却の登記は、買うときと同じく当日その場で完了します。

① 貸し方 ― 家賃が入るまでの5ステップ

ドバイの賃貸は1年契約・家賃は前払いが基本です。日本と感覚が違うのは主にここ。あとの流れはシンプルです。

管理会社を決める
相場は家賃の5〜8%。入居者の募集・契約・集金・クレーム対応・退去精算まで任せられます。海外在住のオーナーにはほぼ必須。仲介と同じくRERAの免許を確認して選びます。
家賃を決めて募集する
強気すぎる家賃は空室期間が延びて逆効果。当サイトの家賃データ(Ejari登録の実数)で、同じエリア・間取りの実勢を見てから決めるのが近道です。
年間契約を結び、Ejariに登録する
賃貸契約は政府システムEjariへの登録が義務です(管理会社が代行します)。入居者から預かるデポジット(保証金)年間家賃の5%(家具付きは10%)が目安。家具付きは家賃を上げやすい一方、初期費用と入れ替えの手間が増えます。
家賃を受け取る
1年分の家賃を1〜4枚の小切手で前払いしてもらうのが現地の慣行です(銀行振込も増えています)。枚数が少ない=まとめ払いに近いほど、家賃を強気にしやすい交渉材料になります。なお入居中は、電気・水道(DEWA)・冷房の使用料に加え、DEWA請求に上乗せされるハウジングフィー(年間家賃の5%)入居者負担が基本です(冷房の固定費を家賃込みでオーナーが持つ「チラーフリー」物件もあります)。
更新するか、入れ替えるか
更新時の値上げはRERAの賃料指数で上限が決まります(いまの家賃が周辺相場からどれだけ離れているかに応じて0〜20%)。相場が急騰しても、既存の入居者の家賃は一気には上げられない——貸す側として覚えておきたいルールです。

空室の間の固定費はオーナー負担——サービスチャージのほか、チラー(地域冷房)の容量チャージ(使わなくてもかかる固定部分)や最低限のメンテナンス費は、空室中も発生し続けます。空室中にDEWA契約を維持する場合は、その基本料金やハウジングフィーもオーナー持ちです。空室期間を短くすることが、そのまま利回りの改善になります

手取りの実力は第3章の通り、市場平均で表面5.2%→実質3.65%。日本にお住まいの方は、この家賃収入を日本で不動産所得として確定申告する必要があります(第7章)。

② 売り方(リセール)― 出口は2つある

出口は「完成物件を売る」(定番)と、「オフプランの契約を完成前に売る」(契約転売)の2つ。契約転売は、代金の一定割合(30〜40%が目安・デベロッパーにより異なります)を支払い済みで、デベロッパーの承認(NOC)を得れば可能です。完成を待たずに出口を作れるのはドバイ市場の特徴です。また、入居者がいる物件も賃貸契約ごと(オーナーチェンジ)で売却できます。

仲介に売却を依頼する
RERA免許のある仲介と媒介契約(Form A)を結びます。売り出し価格は、価格マップやエリア別ページで実際の取引価格を確認してから決めます。
買い手と売買合意(MOU/Form F)
手付金(10%程度)は仲介が小切手で保全します。第4章で見た「買うときの手順」の、ちょうど逆側に立つ形です。
NOCを取得する
デベロッパーからサービスチャージ等の未払いがないことの証明(NOC)を取ります(目安 約5,250AED・開発業者によります)。ローンが残っていれば、銀行の抵当解除の手続きもここで行います。
トラスティオフィスで名義変更
買主の小切手と引き換えに名義変更。代金の受け取りと所有権の移転が同時・当日完了です。遠隔なら委任状(POA)で代理人が対応できます。
手取りを確認する
売主側の出口コストは仲介手数料2%+VAT・NOC等で約2〜3%。入口(約4〜5%/6〜7%)と合わせた往復コストは最低7〜10%——ここを値上がりと家賃の合計が超えて、はじめてプラスです。

③ 売却の税金 ― かかるのは日本側だけ

🇦🇪UAE側:課税なし

売却益への税金はゼロ。売るときにUAE側でかかるのは、上の出口コスト約2〜3%だけです。

🇯🇵日本居住者:譲渡所得

保有5年以下なら39.63%、5年超なら20.315%(第7章)。計算は円換算で行うため、買ったとき・売ったときそれぞれの為替レート次第で、AED建てでは横ばいでも円安なら課税対象の利益が出ることがあります。

🌴日本の非居住者:課税なし

UAEに移住して日本の非居住者になっていれば、UAE不動産の売却益は日本側でも課税されません(判定は「生活の本拠」がどこか。第7章)。

✅ 第5章の要点 運用は管理会社(家賃の5〜8%)に任せてEjari登録、家賃は前払いの小切手で受け取る。売却はNOC→トラスティで当日完了、売主側コストは約2〜3%。往復7〜10%と日本側の譲渡税まで入れて「出口から逆算」する——ここまでが投資の全体像です。
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リスクの話を、先にしておきます良い話だけでは判断できません。過去に起きたこと・これから起きうることを正直に。

良い話だけでは判断できません。押さえておくべきリスクは4つ。ここでは要点だけに絞ります(詳しくはリスクと注意点のページへ)。

📉 価格下落

上下の波が大きい市場で、過去には約50%下落した局面もあります。

→ 対策:下がっても家賃収入で持ちこたえられる資金計画に。
🏗️ 供給の波

新築の完成が集中するエリアでは、家賃と価格が緩みやすくなります。

→ 対策:検討エリアの供給予定を確認(未来3D・プロジェクト検索)。
⏳ オフプランの遅延

引渡しが1〜2年遅れることは珍しくなく、完成までは家賃もゼロです。

→ 対策:実績あるデベロッパー+エスクロー口座の確認+余裕ある資金計画。
💱 為替

AEDは米ドル連動。円高になると円建ての資産価値は目減りします。

→ 対策:為替込みでシミュレーションする(収益シミュレーターが対応)。
✅ 第6章の要点 下落・供給・遅延・為替の4つを確認してから買う——それだけで失敗の大半は避けられます。
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税金とビザ ― 「非課税」の正しい理解UAE側と日本側を分けて考えると、スッキリ整理できます。

🇦🇪UAE側の税金

購入時にDLD登録料4%。それ以外は、保有税なし・家賃収入への課税なし・売却益への課税なし。個人の不動産投資にかかる継続的な税金は基本的にゼロです。

🇯🇵日本側の税金(重要)

日本にお住まいの方は、日本で課税されます。家賃収入は不動産所得として総合課税。売却益は譲渡所得で、保有5年以下なら税率39.63%、5年超なら20.315%。「ドバイ=無税」は、日本居住者にはそのまま当てはまりません。

🛂ゴールデンビザ

200万AED(約8,800万円)以上の不動産保有で10年の長期居住ビザを申請できます。2026年2月の改定で「50%支払い済み」の要件が撤廃され、オフプランでも頭金(10〜20%)を払って登記された時点から申請可能に。複数物件の合算・ローン購入も対象で、75万AED以上なら2年の投資家ビザがあります。

なお、UAEに移住して日本の非居住者になると、UAE不動産の家賃・売却益は日本でも課税されなくなります(住民票を抜くだけでは足りず、生活の本拠がどこかで判定されます)。移住まで視野に入れる方は、生活コストのページも見てみてください。

✅ 第7章の要点 UAE側はほぼ非課税、日本側は普通に課税。手取りを知るには日本の税金まで入れた計算が必要です——収益シミュレーターはそこまで自動で計算します。
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よくある誤解 Q&Aお客様からよくいただく質問に、率直にお答えします。タップで開きます。

「プライマリー」「セカンダリー」って結局何が違うの?
誰から買うかの違いです。デベロッパーから直接=プライマリー(仲介手数料ゼロ・多くは建設中のオフプラン)、いまの所有者から=セカンダリー(仲介2%+VAT・完成物件の中古売買が定番)。「オフプランか完成済みか」は建物の状態の話で、実は別の軸です。建設中の契約を引き継ぐオフプランのセカンダリー(契約転売)や、完成在庫をデベロッパーから直接買う完成済みのプライマリーもあります(第3章の4通りの図をどうぞ)。
税金がゼロだから丸儲けって本当?
半分本当で、半分誤解です。UAE側では家賃・売却益に課税されませんが、日本にお住まいなら日本で課税されます。さらに購入時の諸費用(オフプラン直販で約4〜5%、完成物件で約6〜7%)、毎年のサービスチャージもあります。「税金が軽いぶん有利」は本当、「丸儲け」は誤解です。
広告の「利回り8%」は本当に出るの?
その数字はたいてい表面利回り(経費を引く前)です。実際の手取りは3〜4%台になるのが普通。当サイトの実質利回りページで、エリアごとの「本当の手取り」を確認できます。
英語ができないと無理?
日本語対応の仲介会社を使えば購入できます。ただし契約書(SPA)は英語です。金額・支払予定・引渡し日・遅延時の扱いの4点だけは、日本語での説明を受けたうえで自分でも確認しましょう。
現地に行かないと買えない?
買えます。委任状(POA)を使えば署名も登記も代理人が行えます。ただし、初回はできれば現地へ。エリアの空気感(駅からの距離、まわりの環境)は、データだけでは分からない部分です。
暴落したら終わりでは?
2008年からの3年で約半分になった実績があり、その心配はもっともです。ただ、下落局面でも家賃収入は続きます。無理な借入をせず、実質利回りの出る物件を選んでいれば、持ちこたえて回復を待てます。怖いのは「下落」ではなく「下落に耐えられない資金計画」です。
怪しい業者が多いのでは?
ドバイの仲介業者はRERAの免許制で、無免許営業は違法です。オフプランの購入代金はエスクロー口座に保全することが法律で義務づけられています。「免許番号」と「エスクロー口座」の2つを確認するだけで、詐欺リスクは大きく下がります。チェックリストも用意しています。
結局、いくらから買えるの?
スタジオなら40〜60万AED(約1,800〜2,700万円)から。オフプランなら契約時に物件価格の10〜20%+登録料で始められるため、最初に動かす資金はさらに小さくできます。10年のゴールデンビザを狙うなら200万AED(約8,800万円)が基準です。ご予算を入れると合うエリアが出る投資診断をどうぞ。
日本のワンルーム投資と何が違う?
大きく4つ。①人口が増え続ける市場である(日本は縮小局面)、②保有中の税負担が軽い、③そのかわり価格の上下が大きい、④為替リスクがある。リターンの源泉もリスクの種類も違うので、「日本の常識」のまま判断しないことが大切です。

🎉 おつかれさまでした。全体像は、もう頭の中にあります。

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すべて無料・登録不要で使えます。データは政府公開データ(DLD=ドバイ土地局)に基づいています。

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人口:ドバイ統計センター(Dubai Statistics Center)/ 取引・賃料・価格データ:Dubai Land Department(Dubai Pulse オープンデータ、集計基準日 2026-07-31)/ 利回り:Ejari登録賃貸契約の実数集計(表面5.20%→実質3.65%は市場平均)/ ビザ制度:UAE政府の公式案内(2026年2月の規則改定を反映)/ 賃貸・売却の実務:Ejari登録制度・RERA賃料指数など公的制度と現地慣行の整理/ 為替:1AED≈44円の概算(ページ上部の実勢レートで自動更新)。
制度・税制は変更されることがあります。大きな金額の判断前には、必ず最新の公式情報と専門家(税理士・免許を持つ仲介業者)にご確認ください。最終更新:2026年8月26日