ドバイ基礎データ

「ドバイってそもそもどんな都市?」から始めるための基礎情報です。国と都市の基本データ、世界の主要都市と比べた利回り・価格水準、人口と取引の実績、そして2040年に向けた都市計画までを日本語で整理しました。

① ドバイはUAEを構成する7首長国のひとつ

アラブ首長国連邦(UAE)は7つの首長国からなる連邦国家です。連邦の首都はアブダビで、大統領職はアブダビ首長が、首相職はドバイ首長が務めます。

ドバイアブダビラス・アル・ハイマ シャルジャアジマンウム・アル・カイワインフジャイラ ※色付きは当サイトのデータ対象

🇦🇪 UAE(アラブ首長国連邦)の基礎情報

面積83,600 km²(日本の約4分の1、北海道程度)
人口約1,064万人(2023年・世界保健機関データ)
首都アブダビ(国家全体の約8割の面積を占める)
言語アラビア語・英語
宗教イスラム教(他教徒の信仰も自由)
通貨UAEディルハム(AED)/1997年以降 米ドルにペッグ
豊かな天然資源を背景に政情が安定し、「寛容と共生」「先端技術」を重視した政策が進められています。イスラム教国でありながら他宗教の信仰も認める運営のため、海外からの移住者が非常に多いのが特徴です。

🏙️ ドバイの基礎情報

面積4,114 km²(埼玉県と同程度/UAE内ではアブダビに次ぐ2番目)
東京からの距離7,987km・直行便で約10時間(羽田・成田・関西より就航)
時差年間を通じて −5時間(サマータイムなし)
気候砂漠気候。夏は長く蒸し暑く、冬は快適で乾燥しほぼ晴れ
休日土・日曜日(2022年より欧米式の週末に移行)
物価日本よりやや高めだが、水・食料品・交通は比較的安価
※ペットボトルの水1AED(約44円)〜、タクシー初乗り12AED(約530円)〜
治安非常に安定(世界の安全な都市ランキング7位)
ビザ日本国籍は90日以内の滞在ならビザ不要

② 世界の主要都市と比べたドバイ

賃貸表面利回りの国際比較

各都市中心部のグロス(表面)利回り。出典:NUMBEO – Asia/America Property Prices Index by City 2025

ドバイ中心部は7.5%と、東京中心部(2.6%)の約2.9倍。ただしこれはNUMBEOの掲載価格ベースの推計で、国際比較用の数字です。当サイトがEjari(賃貸契約)の実数から集計した実勢は表面5.20%・実質3.65%(42エリア平均)と、掲載ベースより低くなります。利回りの高さだけで判断せず、法制度・商習慣・市場の流動性・為替リスクも合わせて検討が必要です。

100万米ドルで買える住宅の広さ

約1億6,000万円で購入できる一等地物件の面積。出典:Knight Frank – The Wealth Report

同じ予算で、ドバイは東京の約1.75倍の広さが手に入ります。「ドバイ不動産=超高額」というイメージがありますが、市場全体の価格水準で見ると東京と同じ価格で約2倍の広さが購入できる計算になります。1Kタイプなら2,000万〜3,000万円台から検討可能な物件もあります。

③ 人口と取引の実績

ドバイ不動産の取引件数推移(2012〜2025年)

出典:DXB interact – Property sales volume over years

2010年代半ばは、借入時の頭金比率の引き上げや複数物件購入時の融資制限など投機を抑えるための制度整備の期間、2020年はコロナ禍による一時的な停滞がありました。そこを経て市場は回復基調となり、2025年は215,886件と過去最高を更新。実需と投資需要の双方が市場を支えていることを示しています。

ドバイの人口推移(2012〜2025年)

出典:DXB interact – Dubai Population & Demographics

2012年の約209万人から2025年には403万人へと、13年でほぼ倍増しました。取引件数は短期的な調整を挟みながらも中長期的には拡大傾向を維持しており、その背景には海外からの人口流入と、それを前提とした都市計画があります。

④ 2040年に向けた都市計画(Dubai 2040 Urban Master Plan)

2040年を見据えた都市計画では、居住エリアの拡張やインフラ整備の方針が示され、人口増加に対応した都市成長が想定されています。出典:dubai2040.ae

目標人口
580万人

昼間人口は780万人を目標。新たな雇用と移住者の創出を図る。

都心部の指定
5地域

Deira/Downtown/Dubai Marina/Expo 2020/Silicon Oasis を都心部に指定し、開発と投資を集中。

産業・経済スペース
17億 sqft

東京都心5区の約2倍の面積に拡大。

観光向けスペース
1.34倍

ホテル・観光施設用地を現在の1.34倍に。

公園・緑地
2倍以上

公園や緑地の面積を現在の2倍以上に拡大。

公共ビーチ
+400%

公共ビーチの長さを現在の5倍に延伸。

ドバイ2040都市マスタープランは2021年3月に発表された、2040年までの開発の土台となる計画です(先に地図と計画があり、それに沿って開発が進みます)。首長国全体の約60%を自然保護区・緑地として残す方針が示され、人口の55%が主要な公共交通の駅から徒歩800m圏内に暮らす都市を目指すとされています。駅や都心への近さが、これまで以上に立地の意味を左右する可能性があります。
出典:ドバイ政府「ドバイ2040都市マスタープラン」(2021年3月発表/2026年8月時点)
都市計画は行政の方針であり、達成が保証されたものではありません。ただし「どのエリアに人と投資を集めるか」が公表されている点は、エリア選定の判断材料になります。エリア分析で単価と利回りを見る →

⑤ 外国人投資家を保護する法制度

ドバイ不動産市場の透明性を支えているのが、政府による登録制度とオープンデータの整備です。

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無資格の業者を見抜ける

ドバイ政府のウェブサイトで、仲介会社(ORN)と担当エージェント(BRN)の登録の有無を誰でも確認できます。契約前に登録番号を照合するのが基本です。

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持ち逃げリスクの軽減

オフプラン(建設前)物件の建設資金は、第三者が監視するエスクロー口座での管理が法律で義務化。工事の進捗に応じて資金が支払われる仕組みです。

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リモートで進捗を確認

DLD公式サービス「Project Status Enquiry」で、プロジェクトの登録状況・建設進捗率・ステータス・開発会社・エスクロー口座を日本にいながら確認できます。

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取引データがオープンデータ

実際の売買・賃貸の取引価格が公開されており、募集価格ではなく成約データで相場を検証できます。本サイトのエリア別データもこれを基にしています。

投資先を決める際は「利回り」だけでなく、法制度・商習慣・カントリーリスク・市場の流動性・為替リスクの5点を合わせて確認するのが基本です。ドバイは、投資家を保護する法制度の整備とオープンデータによる市場の透明性、米ドルと連動するドルペッグ制による通貨面の安定性、明確な都市開発ビジョンといった要素がバランスよく整っている点が評価されています。
通貨面の補足:UAEディルハムは1USD=3.6725AEDで米ドルに固定されています(1997年以降、約29年間)。ドバイの物件価格・家賃はAED建てのため、価格は実質的に米ドルと連動します。ただし日本の投資家にとっては円⇔米ドルの為替変動や、送金・海外保有にかかるコストは別途発生します。またペッグ制も政策判断であるため、将来変更される可能性は排除できません。
出典:UAE中央銀行(2026年8月時点)

⑥ 土地の登記から見るドバイ(DLD土地登記 全件集計)

ドバイ土地局に登記されたの土地データです。「どこまでが外国人の買える土地なのか」を、制度の説明ではなく登記の実数で確認します。

用途別の筆数

面積の大きい地区とフリーホールド比率

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