日本人投資家のためのUAE不動産ガイド

ドバイ・アブダビ・ラスアルハイマの不動産は、無税に近い税制・ゴールデンビザ・高い利回りで注目されています。税金、ビザ、諸費用、購入の流れ、都市選びまでを日本語でまとめました。

なぜ今、UAE不動産か

日本人投資家がUAE不動産を選ぶ主な理由。

🏦

ほぼ無税

保有税・売却益課税・家賃所得課税がなく、手残りが大きい。

🛂

ゴールデンビザ

200万AED以上の物件購入で10年居住ビザの対象。

📈

高い利回り

グロス5〜9%と東京(3〜4%)を大きく上回る水準。

💱

ドルペッグ

AEDは米ドルに固定。通貨の安定性が高い。

🌍

外国人所有可

フリーホールド区域なら100%外国人所有が可能。

🎰

成長カタリスト

RAKのWynn統合リゾート(2027)など強い需要材料。

税制メリット

個人がUAEで不動産を保有・売却する場合の税金。

不動産とVAT(付加価値税)の区分:UAEのVATは標準税率5%ですが、不動産は用途で扱いが分かれます。商業用不動産(オフィス・店舗等)は売買・賃貸ともに5%住宅用(住宅本体)は0%です。ただしサービスチャージ(管理費)には5%のVATが乗るため、住宅本体が0%でも保有コストには5%分が含まれます。保有コストは総額で見てください。
出典:UAE連邦税務庁(FTA)不動産VATガイド(2026年8月時点)。

ドバイ居住者と日本居住者の税率比較

日本の税制では、居住地(居住者/非居住者)によって納税地が判定されます。日本にお住まいのままドバイ不動産に投資し、収入を得る場合は日本国内での納税が必要です。

税目ドバイ居住者日本居住者
所得税0%最高 45%
住民税0%10%
消費税(VAT)5%10%
法人税9%(課税所得37.5万AED超の部分)15〜23.2%
出典:UAE政府ポータル(税制/法人税)、国税庁(所得税の税率・法人税の税率)、総務省(個人住民税)。2026年7月時点。ドバイへの移住を検討する際は、日本でお持ちの資産の状況から居住地がドバイになるかを確認する必要があるため、専門家への相談が必要です。

⚠️ 日本にお住まいの方が必ず押さえる「日本側の税務」

「ドバイ不動産は税金ゼロ」と言われますが、それは現地(UAE)の税金の話です。日本に居住している方は全世界所得が日本の課税対象となるため、賃料収入・売却益・相続のすべてで日本側の申告が必要になります。ここを見落とすと、想定していた手残りが大きく変わります。

① 賃料収入 ─ 不動産所得として総合課税

ドバイの賃料収入は日本では「不動産所得」となり、給与等と合算して累進税率で課税されます。管理費・修繕費・減価償却費・渡航費等の必要経費を控除して計算します。収入・経費は原則としてその時点の為替レート(TTM)で円換算します。

重要な特例:2021年分以後、国外中古建物について簡便法等により計算した減価償却費から生じた不動産所得の損失は「生じなかったもの」とみなされ、給与等との損益通算ができません(国外中古建物の不動産所得に係る損益通算等の特例)。かつての「海外中古不動産による節税」は現在は使えない点にご注意ください。

② 売却益 ─ 申告分離課税・保有期間で税率が2倍

売却益は申告分離課税です。譲渡した年の1月1日時点の所有期間で税率が変わります。

20.315%長期譲渡(5年超)
39.63%短期譲渡(5年以下)
取得費は取得時、譲渡価額は譲渡時の為替レートでそれぞれ円換算するため、現地通貨建てでは値上がりしていなくても、円安により課税所得が生じることがあります(逆もあり得ます)。見落とされがちな論点です。

③ 国外財産調書 ─ 5,000万円超で提出義務

その年の12月31日時点で国外財産の合計額(時価等)が5,000万円を超える日本居住者は、翌年に「国外財産調書」の提出義務があります。提出があれば加算税の軽減、不提出・記載漏れには加重の措置があるため、購入初年度から忘れずに対応してください。

④ 相続・遺言 ─ UAE側の重要論点

日本側では国外財産も原則として相続税の課税対象です。一方UAE側では、遺言がない場合に相続へシャリア法が適用され、ご本人の意図と異なる承継となるおそれがあります。非ムスリムの方は、DIFC(ドバイ国際金融センター)等の遺言登録制度を利用して承継先を指定しておくことが有効です。

以上は一般的な制度概要であり、結論はお客様の状況により異なります。国際税務は個別性が高い分野のため、購入前の試算段階から税理士等の専門家にご相談ください。当サイトは税務・法務の助言を行うものではありません。

ゴールデンビザ / 投資家ビザ

ゴールデンビザ(10年)
投資家ビザ(2年)

項目不動産投資家ビザゴールデンビザ
有効期間2年間5〜10年間
取得条件完成済みで居住可能な物件を本人名義で所有。DLDの現行案内では単独所有の場合は最低価格の定めなし、共有名義の場合は本人持分が40万AED以上の要件がある購入時の合計価格が200万AED以上となる1件または複数の物件を本人名義で所有。2026年2月の改定で「50%(または100万AED)支払い済み」要件が撤廃され、オフプランは頭金(10〜20%)の支払い+登記(Oqood)の段階で、ローン購入は銀行の同意書があれば申請可能に
家族の帯同配偶者や子どもの帯同申請が可能配偶者・子ども両親の帯同申請が可能
国外滞在180日以内に1回以上UAEに滞在する必要がある6カ月を超えてUAE国外に滞在してもビザを維持可能
その他現地スポンサー不要/就労には別途許可が必要な場合がある現地スポンサー不要/ドバイでの就労や法人の設立も可能
共通の注意対象不動産を継続して所有している必要があります。条件は変更される場合があるため、申請時に最新情報の確認を。

ビザ対象かチェック

物件価格を入力すると、どのビザの対象かと円換算を表示します。

購入時の諸費用(プライマリー / セカンダリー)

購入価格に対する概算。プライマリー=デベロッパーから直接買う(多くはオフプラン。仲介手数料が原則不要で約4〜5%)、セカンダリー=いまの所有者から仲介経由で買い取る(完成物件が定番。約6〜7%)。「誰から買うか」の区別で、建設中か完成済みかとは別の軸です。物件価格を入れると金額(AED / 円)を計算します。

購入の流れ(プライマリー / セカンダリー)

プライマリーは契約〜登記まで数週間・完成引渡しまで1〜3年、セカンダリーは全体で1〜2ヶ月が目安です。詳しくは🛒 買い方ガイド(4通りの整理・諸費用・10ステップ)へ。

🏗️ プライマリー(オフプラン直販)
🔑 セカンダリー(完成物件)

どの首長国に投資する?

目的別の特徴。㎡単価・利回りは実データの代表値。

🌍

ドバイの基礎データ

国と都市の基本情報、世界都市との利回り比較、人口・取引の推移、2040年都市計画。基礎データへ →

🏗️

デベロッパーの選び方

Emaar・DAMAC・Aldarなど主要16社の特徴と納期遵守率、オフプランの信頼性チェック6箇条。開発業者ガイドへ →

🧳

購入後の実務

送金・現地口座・管理会社・短期賃貸ライセンス・日本側の税務申告まで。実務ガイドへ →

よくある質問(FAQ)

日本人投資家から特に多い質問をまとめました。

最低いくらから投資できますか?
スタジオなら30万AED台(約1,400万円)から選択肢があります(インターナショナル・シティ、RAK市街地、アル・リーフ等)。ドバイの人気エリアのスタジオ〜1BRは60万〜120万AED(約2,600万〜5,300万円)が中心。オフプランなら契約時は物件価格の10〜20%+DLD4%で押さえられます。
日本にいながら購入できますか?現地に行く必要は?
法的には完全リモートで購入可能です(POA=委任状の公証、またはDubai REST等の電子手続き)。ただし中古・完成物件は内見してから買うのが鉄則。オフプランはショールームと開発業者の実績確認が中心になるため、渡航なしの購入も一般的です。ビザ申請時は生体認証等で渡航が必要になります。
外国人(非居住者)でも住宅ローンは組めますか?
組めます。非居住外国人は頭金40〜50%・金利4〜6%程度が目安(Emirates NBD、Mashreq等)。UAE居住ビザ保有者は頭金20%〜に緩和されます。完成物件が対象で、オフプランのローンは限定的。詳しくはローン試算ページで月々の返済を確認できます。
税金は本当にかからないのですか?
UAE側は保有税・家賃所得税・売却益税・相続税すべてゼロです(購入時のDLD4%のみ)。ただし日本居住者は日本側で課税されます:家賃は不動産所得(総合課税)、売却益は譲渡所得(5年超20.315%)。この「日本側」を織り込んだ手取りは収益シミュレーターの🇯🇵セクションで計算できます。
為替リスクはどう考えればいいですか?
AEDは米ドルに固定(1USD=3.6725AED)なので、実質的に「ドル資産」を持つのと同じです。円安になれば円建て資産価値は増え、円高なら目減りします。シミュレーターの為替シナリオ(円高など)で「円高でもプラスが残る条件か」を先に確認する、という順序で検討してください。AED建てで+10%でも、円が2割高くなれば円建てでは約-12%になります。
売りたいときにすぐ売れますか?
エリアによります。ドバイの主要エリア(マリーナ、ダウンタウン、JVC等)は取引量が多く数週間〜数ヶ月で売却可能なことが多い一方、郊外・新興エリアは時間がかかることも。2025年のドバイは売買21万件超と流動性は世界有数です。出口重視なら「取引件数の多いエリア×大手デベロッパー」を選ぶこと。
オフプランで開発業者が倒産したらどうなりますか?
ドバイでは購入代金はRERA監督下のエスクロー口座に保全され、開発業者は工事進捗に応じてしか引き出せません。プロジェクト中止時は残余資金が買主に返還される仕組みです(全額保証ではありません)。対策は①エスクロー口座の確認 ②実績ある開発業者を選ぶ ③DLDのMashrooiで進捗確認、の3点。開発業者ガイドにチェックリストがあります。
管理はどうすればいい?日本から家賃を受け取れますか?
現地の賃貸管理会社(年間賃料の5〜8%)に任せるのが標準です。入居者募集・契約(Ejari)・集金・修繕まで代行し、家賃は現地口座または日本の口座への送金で受け取れます。短期賃貸(Airbnb型)は売上の15〜25%+DETライセンスが必要。詳細は実務ガイドへ。

不動産投資 用語集

サイト内に出てくる用語をやさしく解説。チャート上の点線付き用語にマウスを載せても表示されます。

注意点・リスク

🏗️

オフプランの完成リスク

未完成物件は引渡し遅延・中止の可能性。信頼できる開発業者・エスクロー口座を確認。

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日本側の課税

日本居住者は家賃所得・売却益が日本で課税対象になり得る。必ず税理士に相談を。

📉

供給過多と価格変動

新規供給が多く、エリアにより値動きが大きい。分散と出口戦略を。

🏢

サービスチャージ

保有税はないが、共益費(サービスチャージ)が利回りを圧迫することがある。